首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗死刑囚の現在を語る上で欠かせないのが、異例とも言える3度の獄中結婚と支援者との特殊な関係性だ。拘留中および死刑確定後に相次いで成就した結婚劇は、過酷な拘置所生活の中で彼女がいかに周囲を翻弄し、人を惹きつけて離さない魅力を行使し続けているかを示している。
一度目の結婚相手である一般男性との離婚後、二度目のパートナーとなったのは週刊誌の元デスクだった。新潮社などの大手出版社に所属していた経験を持つ人物との関わりは、彼女の手記を世に送り出すパイプラインとしても機能した。さらにその後、別の男性支援者と三度目の獄中結婚を果たしている。彼女を支援する人々は、単なる同情や好奇心にとどまらず、彼女の持つ独特の世界観や弁舌に魅了され、自ら進んで支援者ネットワークを構築してきた。面会室のアクリル板越しに交わされる会話は、獄中という絶望的な状況下であっても、彼女が主導権を握る歪で濃密な絆を生み出し続けている。