このジャンルの礎を築いた代表格といえば、まず小雪の名前が頭に浮かぶ。落ち着いたバーの店主として佇む彼女が氷をカラリと鳴らし、静かにグラスを差し出す姿は、ハイボールという飲み物に「大人の上質な時間」という新たな息吹を吹き込んだ。静寂の中に漂う色香と品格は、当時の視聴者を大いに魅了したものだ。
そのバトンを受け継ぎ、長年にわたり不動の人気を確立したのが井川遥だ。彼女が切り盛りするバーの温かな雰囲気と、包み込むような微笑み。「いらっしゃい」のひとことに癒やされたファンは数知れない。一方で、吉高由里子がみせる軽やかでチャーミングな表情も忘れがたい。友人同士で乾杯する楽しさや、唐揚げとの絶妙な組み合わせ(ハイカラ)を浸透させた彼女の存在は、若い世代や女性層へのファン拡大に決定的な役割を果たした。また、菅野美穂がトリスハイボールCMで見せた明るく親しみやすいキャラクターも、お茶の間に心地よい風を吹き込み、ブランドの親近感を一気に高めたのである。