維新にとって、首都圏での議席獲得と勢力拡大は長年の悲願だ。関西発の地域政党から脱却し、全国政党へと脱皮するための足がかりとして、音喜多氏は極めて重要な役割を果たしていた。政調会長として党の公約を取りまとめ、メディア露出を増やすことで「改革派」のイメージを牽引していたからだ。
彼を失ったことで、維新の首都圏組織は大きな看板を一つ欠くこととなった。後任の幹部陣が打ち出す政策発信はどこか地味になり、東京をはじめとする関東圏での勢いには陰りが見える。党内では「関西依存からの脱却」を巡る議論が再び紛糾しており、首都圏拠点の再構築は今なお難航している。