日本プロ野球(NPB)の歴史を紐解くと、ファンの記憶に深く刻まれた伝説的な投球が幾つも浮かび上がる。リリーフ投手の連続試合無失点記録としては、平良海馬が記録した39試合連続無失点や、藤川球児をはじめとする鉄腕たちが打ち立てた圧巻の数字が真っ先に思い浮かぶだろう。たった1イニング、されど1イニング。敗戦処理からセットアッパー、抑えへと回る過酷な登板の中で、一度の破綻も許されない緊迫感は異次元だ。
一方、先発投手に目を向けると、連続イニング無失点という別の試練が存在する。金田正一や藤本英雄、近年の投手たちが挑んできた記録の壁。9回を投げ抜くゲームメイク能力と、ギアを上げる場面での圧倒的な奪三振力。マウンド上で孤独と戦い続けた男たちの姿は、時代が変わっても色あせることはない。