ネットカルチャーやSNSで飛び交う「竿あり」の意味を一言で定義すると、「女性の姿形やアイデンティティを持ちながら、男性器(陰茎)を保持している状態」を指す表現です。主に女装男子、男の娘、ニューハーフ、トランスジェンダー女性などの文脈で用いられます。
元々はナイトワーク業界や成人向けエンターテインメントの現場で、施術状況やサービス内容を明確に区別するための業界用語・隠語として使われていました。しかし、2010年代以降の「男の娘」ブームやコスプレ文化の成熟、さらにSNSでの自撮り文化の一般化に伴い、急速にオープンなネット用語へとシフトしていった経緯があります。
当事者コミュニティの聞き取り調査によると、かつては「性転換手術(性別適合手術=SRS)を受けるまでの通過点」と捉えられる傾向がありました。しかし、現在の竿あり界隈では「女性的な美しさを極めつつ、自身の身体的特徴を無理に排除しない」というポジティブな自己表現のひとつとして捉え直されています。