私立高校入試で最もトラブルや心理的摩擦を生みやすいのが、宮城県私立高校スライド合格の真相と注意点です。スライド合格とは、出願時に「第1志望:特別進学コース、第2志望:総合進学コース」のように複数コースを希望し、第1志望の合格基準点に達しなかった場合でも、第2志望の基準を満たしていれば下位コースに合格できるシステムを指します。
「不合格のショックを避けられるセーフティネット」として歓迎される反面、現場取材では深刻なミスマッチを訴える声が後を絶ちません。長年、保護者の進路相談を受けてきた教育カウンセラーは次のような内情を明かします。
「難関国公立大を目指して聖ウルスラの尚志コースや仙台育英の特進を狙っていた生徒が、不本意にも下位コースにスライド合格し、公立も不合格となって進学するケースがあります。校舎は同じでも、特進と他コースでは教科書の進度、補習の量、周囲の学習熱量がまるで別世界です。『こんなはずではなかった』と無気力状態に陥り、不登校や中退に至る生徒が毎年一定数存在します」。
宮城県私立高校ネットの評判と保護者の声を検証すると、SNSや口コミ掲示板(みん高や掲示板サイト)には極端な賛否が渦巻いています。「施設が綺麗で放課後講習が手厚く、塾なしでMARCHに合格できた」「指定校推薦枠を狙うなら私立総進コースは公立中堅校より遥かに有利」という絶賛の声がある一方、「上位コース偏重で、下位コースの生徒は放置されている感覚がある」「部活と両立できると聞いていたのに、特進は7時間授業と講習で実質的に部活動への参加が不可能だった」という痛切な告白も見受けられます。
コースによって教育方針が完全に分断されている典型が東北高等学校の部活動実績とコース詳細です。羽生結弦選手やダルビッシュ有選手をはじめとする世界的トップアスリートを輩出してきたスポーツコースやスポーツ指導体制がある一方、大学進学に特化した「創進コース」は全く別の進学指導体制を敷いています。自らがどの環境に身を置くのか、コースごとの「文化の壁」を事前に肌で感じておくことが決定的に重要なのです。