読者の胸を締め付けた胡蝶カナエの最期は、単行本第17巻から第19巻にかけての回想シーンで克明に明かされます。彼女の死因は、十二鬼月の上位である上弦の弐・童磨との単独遭遇戦による致命傷でした。
童磨の操る「冷気を用いた血鬼術」は、呼吸を使う剣士にとって肺胞を凍結・壊死させる天敵ともいえる能力です。カナエは肺を激しく傷めながらも夜明けまで一歩も引かずに戦い抜きました。童磨は昇ってきた太陽から逃れるためにカナエを喰うことなく撤退したため、駆けつけたしのぶの腕の中で彼女は息を引き取ることとなりました。
息絶える寸前、カナエはしのぶに対し「鬼殺隊を辞めて普通の女の子として幸せになってほしい」と懇願します。妹を危険に晒したくない一心からの言葉でしたが、復讐に燃えるしのぶの強い意志を止められないと悟ると、相手の鬼が「頭から血を被ったような髪と極楽を掲げる教祖(童磨)」である特徴を言い遺し、静かにこの世を去りました。