ネット検索を行う上で、多くのユーザーが陥りやすい盲点が存在します。それは、「ありがとう ありがとう 君の笑顔が」という一語一句違わないタイトルの楽曲が存在すると誤認してしまう点です。
検索エンジンに入力されるこのフレーズは、リスナーの記憶の中で複数の楽曲が結合された「合成記憶(フォールス・メモリー)」の産物です。『ありがとうの花』における「みんながわらってる」「ありがとう ありがとう」というリフレインと、J-POPや合唱曲に散見される「君の笑顔が僕の力になる」という叙情的なフレーズが結びついた結果、存在しない架空の1行が頭の中に出来上がってしまうのです。
また、坂田おさむ氏が手掛けた原曲は、第7代うたのおにいさんとしての豊富な経験に基づき、「言葉を覚えたての子どもでも無理なく発音でき、かつ大人が口にしても気恥ずかしくない韻律」を極限まで追求して書かれています。「子ども向け番組の曲だから単純」という見方は完全な誤解であり、音楽教育の現場でも高度な旋律美を持つ教材として高く評価されています。