彼が歌わない現状に対してファンの間で惜しむ声が絶えないのは、過去に見せた歌唱力が声優界でも突出していたという事実に他なりません。
その代表例が『テニスの王子様』に登場する四天宝寺中学校テニス部部長・白石蔵ノ介名義でリリースした楽曲群です。2010年に発売されたキャラクターアルバム『Medicine or...?』や『POISON』は、オリコン週間チャートで堂々の上位入りを果たし、声優個人名義のアーティストにも劣らないセールスを記録しました。甘く艶のある中低音から伸びやかなハイトーンまでを自在に操るボーカルワークは、アニメファンのみならず音楽関係者からも極めて高い評価を得ていました。
さらに『黒子のバスケ』の日向順平や『妖狐×僕SS』の反ノ塚連勝など、担当したキャラクターソングはいずれもキャラクターの心情を的確に表現した名曲として知られています。これほどの実績があったからこそ、突然の歌唱封印に対して「なぜ歌わなくなったのか」「病気のせいで歌えなくなったのではないか」という疑問が強く残り続けることになったと言えます。