地域住民にとって最も身近なサービスである休日当番医の機能と、将来の医療を支える看護専門学校の教育現場は、医師会の実効力を測る重要なバロメーターです。休日や夜間に診療を行う在宅当番医制は県内全域で維持されているものの、医師の高齢化によって当番の間隔が短縮し、開業医への負担が偏重している実態があります。
一方で、県内複数の医師会が運営に関与・支援してきた看護専門学校は、地域への看護師供給源として極めて重要な役割を果たしてきました。しかし、18歳人口の急減に伴い、受験難易度や志願者数には大きな地殻変動が起きています。以下の比較表は、公表統計および入試データをもとに、山口県内の主要医療インフラの数値を全国基準と対比させたものです。
教育面において、医師会立看護専門学校の偏差値は概ね48〜52のレンジで推移しており、極端な難関ではないものの、堅実な国家試験合格実績を誇っています。卒業生の80%以上が県内の関連病院やクリニックへ就職するため、地域医療の防波堤として機能していることは間違いありません。しかし、大都市圏の看護系大学への志望者流出が続いており、奨学金返還免除制度の拡充など、地元定着に向けたテコ入れが急務となっています。