「人を殺してはいけない理由」という問いは、決して不道徳なタブーでも、頭の狂った人間だけが抱く異常な疑問でもありません。むしろ、生身の人間が暴力と死の恐怖に満ちた自然状態を克服し、他者と平和に共存するために築き上げてきた文明の歴史そのものを問い直す、極めて崇高で本質的な知的探求です。
私たちが今日、隣人に命を狙われる心配をせずに眠りにつき、大切な人と笑い合えるのは、「命が神秘的だから」ではありません。先人たちが血を流した果てに「互いに殺す自由を捨て、命を守り合う」という強固な社会契約を結び、刑法199条をはじめとする法制度と倫理の網の目を丹念に張り巡らせてくれたおかげです。
もし誰かにこの問いを投げかけられたなら、怯んだり感情的に怒ったりする必要はありません。「それはね、あなたと私が、明日も安心して笑って暮らすために全人類が結んだ絶対の約束なんだよ」――この合理的で力強い社会の知恵を、自信を持って手渡していきましょう。 (出典: 人 を 殺し て は いけない 理由(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る