Web上の料理コミュニティやSNSでは、「太いパスタを使えば食べ応えがあって全て美味しくなる」といった誤解が散見されます。しかし、これは明らかな間違いです。
例えば、繊細なオリーブオイルの香りとニンニクの風味を楽しむペペロンチーノに2.0mm以上の太麺や平打ちパスタおすすめ銘柄を使ってしまうと、麺の小麦の主張が強すぎてオイルが負けてしまい、全体が重苦しく油っぽい印象になります。逆に、極細のカッペリーニを温かいミートソースと和えると、ソースの熱と重みで麺が即座に伸びきり、ペースト状の塊になってしまいます。
また、「茹で湯にオリーブオイルを入れると麺がくっつかない」という俗説も科学的には無意味です。油は水面に浮くだけで麺には定着せず、湯切りの際に無駄に流れてしまう上、麺の表面を油膜が覆ってソースの馴染みを阻害する原因となります。麺の張り付きを防ぐ正しいアプローチは、十分な湯量を沸騰させ、投入直後の30秒間にしっかりとトングや菜箸で麺を解すことです。