Q1:苦土石灰をまいた後、どうしても時間を置かずに苗を植えたい場合はどうすれば良いですか?
A1:どうしても当日に植え付けたい場合は、苦土石灰の使用を断念し、有機石灰(カキ殻石灰等)に切り替えるのが安全な判断です。既に苦土石灰をすき込んでしまった場合は、植え穴を掘ってその部分の土だけを取り出し、市販の新しい培養土を充填して苗を植え付ける「客土植え」を行えば、根が直ちに石灰反応層に触れるのを防ぎ、初期の根焼け被害を回避できます。
Q2:有機石灰だけを使い続けていると、マグネシウム不足になりますか?
A2:長期間にわたり有機石灰のみで連作を続けると、土壌中の苦土(マグネシウム)が消費され、欠乏症が現れる可能性があります。下葉の葉脈を残して黄色く変色する兆候が見られた場合は、単独のマグネシウム肥料(硫酸マグネシウムや水溶性苦土肥料)を追肥として補給するか、作付けの合間に年1回程度、苦土石灰を計画的に投入して土壌バランスをリセットすることをおすすめします。
Q3:市販の培養土を買ってきた場合でも、苦土石灰や有機石灰を混ぜる必要がありますか?
A3:原則として、新品の市販培養土に石灰を混ぜる必要は一切ありません。大半の園芸用土・野菜用培養土は、あらかじめ植物の生育に適した酸度(pH6.0〜6.5前後)に石灰等で調整されています。ここに良かれと思って石灰を追記すると、土壌が過度のアルカリ性に傾き、植え付け直後から新芽が萎縮する生育障害を招きます。石灰の施用は「前年使用した古い土を再生する際」や「酸度測定で明確に酸性に傾いている畑」に限定してください。