言葉遊びの大喜利から始まったミームは、インディーズ系クリエイターやボカロP、ショート動画系ダンサーの参入によって一気に立体的なコンテンツへと進化しました。「コミュニケーションブレイクダンス」をそのまま曲名に冠したトラックや、印象的な歌詞を含む楽曲が複数制作され、配信プラットフォームで配信されています。
楽曲の多くは、BPM130〜140前後の疾走感あふれるビートに、日常の「あるある」な気まずい瞬間(例:挨拶を無視された瞬間、告白をうやむやにされた瞬間、会議で失言した瞬間)を淡々と描写するリリックが乗せられています。そしてサビのドロップに入った瞬間、「なら踊るしかない」という脈絡のない歌詞とともに、本格的なブレイキンのトップロックやフロアトラックスの振付が展開される構成が共通パターンとなっています。
SNS上でのネットの反応を検証すると、ユーザーからは以下のような声が寄せられています。
「気まずい沈黙に耐えられなくなったとき、脳内でこの振付を踊ってメンタルを保っている」
「職場や学校の人間関係で悩むのがバカバカしくなるほどポジティブな破壊力がある」
「ブレイクダウンして鬱屈するくらいなら、フィジカルにブレイクダンス踊ったほうが百倍マシという真理」
このように、真面目に悩むことへのアンチテーゼとして、身体性を伴うナンセンスな表現が多くの共感を呼んでいる実態が浮き彫りになっています。