利便性の高いホットペッパーグルメなどの予約ポータルを使えば、空席状況の確認は一瞬で終わる。しかし、常連たちが享受している裏メニューや特別なペアリングの提案は、定型化されたプラン画面には一切掲載されていない。蔵元から直接数本だけ届く限定酒の存在もその一つだ。
「本日は面白い酒が入っていますよ」。その囁きとともに供される宮城の地酒は、名物の椀物と合わさることで驚くべき相乗効果を生む。席の予約自体はネット経由であったとしても、一歩踏み込んで板前や仲居との対話を楽しむこと。そこに、画一化されたコース料理とは一線を画す、真の贅沢が転がっている。