青果売り場に並ぶオクラ(学名:Abelmoschus esculentus)とトマト(学名:Solanum lycopersicum)。夏野菜料理(レシピジャンル)を語る上で、このふたつを外すことはできない。日本の夏において、家庭料理・日本料理(和食)の現場で長年親しまれてきたこのコンビネーションには、理にかなった相乗効果が存在する。
オクラの独特な粘りとトマトのシャープな酸味。異なる食感と風味のコントラストが、食欲の落ちやすい季節でも箸を進ませる。単体で食べるよりも合わせることで口当たりが滑らかになり、だしの旨味や調味料をオクラの粘液がしっかり抱え込んで全体を包み込む。料理の骨格が自然と整うのだ。