「グレートティーチャー鬼塚」という唯一無二のキャラクターを理解する上で欠かせないのが、藤沢とおる 原作漫画における鬼塚英吉の生い立ちと緻密なバックボーンです。鬼塚の初登場は『GTO』ではなく、前作にあたる伝説的ヤンキー漫画『湘南純愛組 鬼塚』でした。神奈川・湘南エリアを舞台に、相棒の弾間龍二とともに「鬼爆(おにばく)コンビ」として恐れられた最強の不良少年時代が彼の原点となっています。
作中における鬼塚英吉 年齢 経歴を整理すると、物語開始時点で22歳。三流私立大学である「優羅志亜(ユーラシア)大学」を7年かけて卒業(裏口入学・留年を経て)し、社会科の教員免許を取得したという異色のプロフィールを持ちます。特技は空手二段、ベンチプレス150kgを誇る圧倒的なフィジカルに加え、元暴走族総長ならではの度胸と人脈を備えています。
教師を志した当初の動機こそ「女子高生と付き合いたい」「40歳になっても16歳の女子高生と結婚できる」といった極めて不純なものでした。しかし、私立吉祥学園(ドラマ版では武蔵野聖林学苑)の理事長・桜井あきらにその純粋な反骨精神と人間力を見出され、不登校やいじめ、学級崩壊が深刻化する問題クラスの担任に抜擢されます。学歴至上主義や保身に走る大人たちとは対照的に、損得勘定抜きで生徒の命と尊厳を守り抜く姿勢が、鬼塚という男の絶対的な魅力です。