オッドアイは生物種や人種によって出現頻度に極めて大きな開きがあります。国内外の疫学データおよび獣医学的統計をベースにまとめた比較表は以下の通りです。
上記の通り、オッドアイの日本人の割合は極めて低く、日常生活で本物の先天性虹彩異色症の方に遭遇することは極めて稀です。日本人の虹彩は「濃褐色(ダークブラウン)」を規定する遺伝的基盤が強固であり、メラニン色素の生成を抑制する変異が単独で起きにくいためです。
対照的に、猫のオッドアイ確率は非常に高い数値を記録しています。特に被毛全体が真っ白な「白猫」の場合、全身の毛色を白くする強力な白色遺伝子(W遺伝子)がメラノサイトの眼球への遊走を遮断します。この作用が片眼のみに及ぶと、片方は色素が入らず「ブルー(青目)」になり、もう片方は本来の遺伝情報通りの「アンバーやカッパー(黄・銅色)」となってオッドアイが完成します。日本では古来より「金目銀目(きんめぎんめ)」と呼ばれ、白猫のオッドアイは幸運の象徴として商売繁盛や招き猫のルーツとして大切に扱われてきました。