お米の種類によって、容積あたりの質量や炊飯後の仕上がり重量は大きく変動します。特に現代の食卓で定番となった「無洗米」や、健康志向層から支持を集める「玄米」を白米と同じ感覚で扱ってしまうと、炊き上がりが硬すぎたりパサついたりする失敗の原因になります。以下の表は、主要な米の種類ごとのスペックを体系的に整理した比較データです。
特筆すべきは無洗米1合は何グラムかという点です。無洗米は、通常の精白米の表面に残っている粘着性の高い「肌糠(はだぬか)」を製造工程で特殊除去したものです。糠がないぶん、カップに注いだ際に米粒同士の隙間が埋まり、同じ180mlのカップ1杯でも約158g〜160gと約5%以上重くなります。これを通常の白米と同じ水加減で炊いてしまうと、「お米の量に対して水が足りない状態」に陥り、硬くて芯の残るご飯になってしまいます。無洗米専用カップ(容積約170〜171ml)を使用するか、通常のカップを使うなら水を大さじ1〜2杯多めに注ぐのが鉄則です。
一方、玄米1合は何グラムかというと、生米状態では白米とほぼ同等の約150〜155gです。しかし、糠層と胚芽に覆われている玄米は吸水に長時間を要し、内部への水分保持能力の性質から、炊き上がり重量は約280〜300g前後に留まります。白米と同じふっくら感を期待する場合、加水量は白米の1.5〜1.6倍、最低でも6時間以上の浸漬が不可欠です。