時代は変わり、現代のスピリッツ界においてテキーラの地位は劇的に向上した。世界最大のシェアを誇るホセ・クエルボをはじめとする老舗蒸留所から新興のブティックブランドまで、高品質な銘柄が次々と世界市場を席巻している。
現在、テキーラ規制委員会の厳格な管理のもと、主原料であるブルーアガベ(竜舌蘭の一種)を100%使用した「プレミアムテキーラ」が主流となりつつある。じっくりと年数をかけて育ったアガベの球茎(ピニャ)を蒸し焼きにし、丁寧に発酵・蒸留させた原酒は、ウイスキーや高級ブランデーに匹敵する繊細なアロマと甘みを宿す。
安価なミクストテキーラを煽る時代は終わり、今やその芳醇な風味をストレートやロックでじっくり愛でる愛好家が世界中で急増している。