暮れの大一番に向けた熱気が最高潮に達する中、今年も注目の公開イベントが実施されました。例年、有馬記念枠順発表時間となる木曜夕方の生中継には数十万人の競馬ファンが熱視線を送り、陣営の表情一つひとつがリアルタイムで拡散されます。
有馬記念枠順抽選会独特の張り詰めた空気の中、自らの手でカプセルを開けた調教師や騎手が見せる安堵の笑み、あるいは思わず天を仰ぐ苦笑いは、このレースにおける枠順の重要性を何よりも雄弁に物語っています。報道陣の囲み取材において、某有力馬を管理するトップトレーナーが「中山2500mにおいて内と外の差はあまりに大きい。できることなら1〜3枠が欲しかった」と漏らした言葉は、陣営の本音を端的に表しています。
確定した有馬記念出走予定馬一覧を見渡すと、春のクラシック戦線を牽引した現役最強世代の3歳馬から、円熟期を迎えた古馬中長距離路線のトップランカーまで、豪華な顔ぶれが揃いました。しかし、ゲート番号が確定した直後から有馬記念枠順確定後オッズは激しく乱高下し、外枠に入った上位人気馬の支持率が急落する一方で、絶好の内枠を引き当てた伏兵馬に急激な資金流入が見られるなど、市場は即座に反応を示しています。