テーブルの上に置かれた調味料ボトル。これこそが、倉井での食事を自分だけのエンターテインメントへと昇華させる魔法の道具だ。特に、すりおろしニンニクと特製の辛味調味料の存在感は圧倒的である。常連客たちは、運ばれてきた鉄板に迷わずスプーン数杯分のニンニクを投入する。平日の昼間であろうと、午後の仕事の予定があろうと関係ない。彼らにとって、ニンニクを追加しない倉井のホルモンは未完成なのだ。
さらに、途中で味を変えるための「お酢」の投入や、残ったタレをご飯にかけてかき込む「追い飯スタイル」など、食べ方のバリエーションは無限に存在する。自分だけの黄金比率を見つけ出すことこそが、この店に通う真の醍醐味と言えるだろう。