クリニックの扉をくぐると、まず尿検査でヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の分泌レベルを医療機関側でも再確認します。妊娠検査薬と同じ仕組みですが、医療用ストリップはより厳密な判定が可能です。その後、問診を経て内診室へと案内されます。
初期の診断で主役を務めるのは、お腹の上からではなく膣内に細いプローブを挿入する経膣超音波検査です。このモニター越しに、まずは子宮内に胎嚢が着床しているか、そしてその中に胎芽と卵黄嚢(栄養の袋)が存在するかをミリ単位で追跡します。妊娠6週から7週頃になると、小さな点のように明滅する「心拍確認」が可能になります。日本産科婦人科学会の指針でも、この心拍の鼓動が認められて初めて、妊娠が初期の重要関門を突破したと見なされます。トク、トク、とモニターに刻まれる拍動を目にしたとき、多くの親が初めて実感を掴むのです。