アイドルの枠に留まることを拒んだ彼女は、巨匠ルイス・ブニュエル監督とタッグを組み、映画史に残る問題作『昼顔』(1967年)に主演します。貞淑な若妻でありながら昼間は高級娼館に身を置くセヴリーヌを冷徹かつ官能的に演じ切り、「冷たい情熱」を秘めたクールビューティとしての評価を決定づけました。
その後もフランソワ・トリュフォー監督の『終電車』(1980年)でセザール賞主演女優賞を受賞するなど、カトリーヌ・ドヌーヴの代表作は枚挙にいとまがありません。2002年にはフランソワ・オゾン監督のアンサンブル・サスペンス『8人の女たち』で豪邸のマダム役を務め、エマニュエル・ベアールやイザベル・ユペールらフランスを代表する名女優たちと共にベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞しました。
独立心の強い気骨ある選択を重ねてきたカトリーヌ・ドヌーヴの経歴詳細まとめを振り返ると、彼女が単なる美貌のアイコンではなく、常に作家主義の映画監督たちに果敢に飛び込む真の表現者であったことが浮き彫りになります。