スタジアムの空気が一変したのが、最速の座を争うスプリント種目の決勝でした。ファンが固唾をのんで見守った九州中学陸上男子100m結果は、追い風参考すれすれの絶好のコンディション(追風0.8m)のもと、スタートから飛び出した福岡代表の選手が中盤から力強く抜け出し、10秒88の好タイムをマークして栄冠を掴み取りました。2位、3位にも熊本と沖縄の有力選手が10秒台で続き、全国トップクラスのスピードを見せつけました。
電光掲示板にタイムが表示された瞬間、場内はどよめきと大歓声に包まれました。中長距離種目でもドラマが生まれました。男子3000m決勝では、ラスト1周の鐘とともにロングスパートを仕掛けた大分代表の選手が先頭を奪い返し、熾烈なデッドヒートの末に自己ベストを3秒縮める劇的なフィニッシュ。現地でレースを見守った保護者は、「春先からの厳しい練習と故障を乗り越え、この大舞台で自分の走りを信じ切った姿に涙が止まらなかった」と声を詰まらせながら語ってくれました。
連日更新される九州中学総体陸上速報に視線が注がれるなか、公式掲示板の九州中学陸上競技結果一覧には、選手たちの努力が凝縮された数字が並びました。女子走幅跳でも5m70を超えるビッグジャンプが飛び出し、リレー種目では息の合ったバトンパスが光るなど、九州勢の地力の高さを如実に物語る結果となっています。