デビューから現在に至るまで、嵐人気順の変動と理由を時系列で辿ると、日本のメディア環境とグループの成熟度が密接に連動していることが浮き彫りになります。2000年代初頭、TBS系ドラマ『花より男子』の爆発的ヒットによって松本潤がグループ知名度の牽引役となり、その後『映画 怪物くん』や音楽番組での圧倒的なパフォーマンスを契機に大野智の職人的才能が再発見されました。
グループの歩みにおいて特筆すべきは、嵐ファンクラブ会員数推移の驚異的な粘り強さです。2020年の活動休止発表直前には会員番号が300万台を突破。通常、活動を停止したグループのファンクラブは会員数の激減に見舞われますが、嵐の場合は年1回のバースデーカード送付や限定会報、記念品施策などの誠実なファン還元により、休止後も異例の更新率を維持し続けています。
さらに嵐グッズ売上ランキングの変遷を見ても、活動休止を境に「実用性重視のアイテム」から「5人の絆を感じられるメモリアルグッズ」へと需要がシフトしました。アクリルスタンドやライブ写真集の売り上げでは、個人枠において大野智と二宮和也のアイテムが瞬時に完売する傾向が続いており、ファンの「渇望感」が購買力へと直結している構図が窺えます。
この強固な地盤をさらに揺るぎないものにしたのが、株式会社嵐の設立経緯と最新ニュースです。2024年4月、5人が共同で出資し、弁護士の四宮隆史氏を代表取締役に迎えて新会社を設立したニュースは日本中に激震を走らせました。STARTO ENTERTAINMENTとのグループエージェント契約を結びつつ、権利関係とグループの意思決定を5人自らの手中に収めたこの経営判断は、ファンの不安を払拭し、メンバー個々の人気を再びグループ全体の求心力へと結びつける決定打となりました。