まず最初に、多くの人が最初に抱く疑問「なぜ“めはり”というのか」を明確にしておきたい。結論から言えば、現在もっとも広く支持されているのは「目を張る」という動作に由来するという説だ。具体的には次の2つの解釈が存在する。
1つ目は「あまりの大きさに目を見張るほど口を大きく開けて食べるから」というもの。実際、本場のめはり寿司は一般的なおにぎりよりひと回り以上大きく、高菜で包まれた姿は握りこぶしほどもある。2つ目は「目と鼻が隠れるほど顔に近づけてかぶりつくから」という説だ。こちらは食べる際のユーモラスな姿がそのまま名前になったというもの。いずれにしても「目の張り方」が語源の中核にあることは、地元の郷土史研究家や観光資料でもほぼ一致している。
一方で「めはり」の語感に「飯(めし)を張る(包む)」という意味を重ねる説もある。高菜でごはんを“張るように包む”ことから「飯張り(めしはり)」が転じた可能性も否定できない。ただし、これはあくまで語呂合わせ的な俗説であり、地元自治体の公式観光ガイドなどでは「目を張る」説が主流として紹介されている。