世界遺産の保有数国別ランキング徹底解析!首位攻防と日本の現在地

世界遺産の保有数国別ランキング徹底解析!首位攻防と日本の現在地

世界遺産の保有数国別ランキング徹底解析!首位攻防と日本の現在地にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

パリのユネスコ世界遺産センターが管理する最新のデータベースを紐解くと、世界遺産保有国の頂点に君臨するのは依然としてイタリアと中国の2か国だ。長年にわたり首位の座を激しく競い合う両国は、それぞれ60件に迫る登録数を数え、後続の国々を引き離している。

首位イタリアの強みは、古代ローマ帝国の栄華を今に伝える「ローマ歴史地区」に代表される圧倒的な歴史的資源の密集度にある。都市全体が屋根のない美術館と称されるイタリアに対し、追撃の手を緩めない中国は、広大な国土に眠る壮大な自然景観と悠久の歴史遺産を矢継ぎ早に申請。国家主導の手厚い予算と学術調査を背景に、急速なペースで数字を伸ばしてきた。

これらに続くのが、ドイツ、フランス、スペインといった欧州の伝統的文化大国だ。いずれも50件前後の遺産を保有し、上位5か国だけで世界全体の登録数の実に4割近くを占める偏在傾向は依然として残る。しかし、近年の審査基準は厳格化の一途をたどっており、単に歴史が古いというだけでは登録が認められない時代に入っている。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。