動滑車と定滑車の違いを完全攻略!引く力と距離の計算裏ワザ

動滑車と定滑車の違いを完全攻略!引く力と距離の計算裏ワザ

動滑車と定滑車の違いを完全攻略!引く力と距離の計算裏ワザの要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

滑車計算を迷わず解くための大原則が、中学理科の最重要概念である「仕事の原理」です。

物理における「仕事」は次の公式で定義されます。

【仕事の公式】 仕事(J: ジュール) = 力の大きさ(N: ニュートン) × 力の向きに動いた距離(m: メートル)
※ 100gの物体にはたらく重力を1Nとして計算します。

どんなに複雑な道具を用いても、「摩擦や道具の重さを無視できる場合、道具を使ってする仕事の量は、道具を使わずに直接手で持ち上げる仕事の量と完全に等しい」という物理法則が存在します。これが仕事の原理です。

具体例で見る仕事の原理:
質量600g(6N)の物体を30cm(0.3m)持ち上げるケースを比較してみましょう。

  • 直接手で持ち上げる場合: 6N × 0.3m = 1.8J
  • 定滑車を使う場合: 6N(力1倍) × 0.3m(距離1倍) = 1.8J
  • 動滑車を使う場合: 3N(力1/2倍) × 0.6m(距離2倍) = 1.8J

このように、動滑車を使うと引く力は半分の「3N」で済みますが、ひもを引く距離が2倍の「0.6m」になるため、最終的に人間が消費するエネルギー(仕事量)は1.8Jで変わりません。テストで「ひもを引く距離」を度忘れした際は、「仕事の量は変わらない」という前提から逆算することで、ケアレスミスを劇的に防止できます。

山田 真由
著者

山田 真由

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