SNSや相談掲示板、大型犬オフ会などで語られる飼い主たちの肉声には、日常の過酷な奮闘と、事前知識不足への痛烈な反省が溢れています。
「パピー期の甘噛みというレベルではなく、手首や二の腕がアザと傷だらけになった。服の袖はすべて破れ、生後8ヶ月で体重が20kgを超えたときは、本当に室内で猛獣を飼っているような恐怖を感じた」という手記は、決して特異な例ではありません。無邪気な遊びの延長であっても、大型犬の顎の力は人間の皮膚を容易に傷つけます。
また、ゴールデンレトリバーの抜け毛対策に追われる飼い主からは、「ロボット掃除機が吸い込んだ毛で1日でブラシエラーを起こして止まった」「外食先で自分の服から愛犬の毛が出てきて恥ずかしい思いをした」という日常的な苦悩が共有されています。どれほど入念にブラッシングを行っても、空気中を常に毛が漂っている状態を受け入れられる潔癖さの無さが求められます。
さらに切実なのが、老犬期の介護現場です。10歳を超えて後肢が麻痺し、立ち上がれなくなった大型犬を看病した飼い主は、「トイレシートの上で間に合わず、夜中に何度も全身を洗い流す日々が続いた。抱き起こす際に腰を痛め、家族全員が睡眠不足で疲弊していった」と述懐します。最期の数年間を支え切る覚悟がなければ、お互いにとって悲惨な結末を招くことになります。