プロレスの進化とともに、アルゼンチンバックブリーカーの体勢は様々なフィニッシュホールドへと応用されていきました。その代表格が、怪力レスラーの代名詞的ハイアングル技であるタワーハッカーボムです。
アルゼンチンの体勢で相手を担ぎ上げた後、前方に放り投げながら相手の体を空中で反転させ、開脚しながらパワーボムの形でマットへ叩きつけるこの技は、ハーキュリーズ・ヘルナンデスや中西学が得意技として使用しました。背骨を痛めつけた状態から、受身の取れない角度で脳天や背中を強打させるため、受け手にとっては絶望的な破壊力を誇ります。
さらに、アルゼンチンの体勢から相手の首を固定して捻り落とすアルゼンチン・ネックブリーカーや、相手を真上に跳ね上げて膝に背中を落とすバックブリーカードロップなど、多彩な派生技が開発されてきました。小橋建太が放つ究極の必殺技「バーニング・ハンマー」も、アルゼンチンの担ぎからインバース・DDTのように頭部から垂直落下させる危険極まりない構造を持っており、この基本姿勢がいかに攻撃の汎用性に優れているかを物語っています。