十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず疲労感が抜けない場合、身体が発している「エネルギー枯渇サイン」を見逃している危険性があります。医学的見地から見ると、体力の低下とは単に「重い物を持てない」「長距離を走れない」ことではなく、細胞内のミトコンドリアで生成される生体エネルギー(ATP)の産生効率が落ちている状態を指します。
デスクワーク中心の生活や運動不足が続くと、心肺機能が衰えるだけでなく、全身の毛細血管がゴースト化(血流の途絶)し、酸素と栄養が末端の組織まで行き渡らなくなります。その結果、老廃物が蓄積しやすくなり、自律神経の交感神経と副交感神経のスイッチングが狂って睡眠中の組織修復が進まなくなります。
まずは、自身の身体がどの程度SOSを出しているか、以下の項目で確認してみましょう。
- 朝起きた瞬間に首や肩のコリ、全身のだるさを感じる
- 駅の階段を避けて無意識にエスカレーターを探してしまう
- 食後に強い眠気や倦怠感に襲われ、仕事の効率が著しく落ちる
- 休日になると外出する気力が湧かず、夕方まで寝床で過ごしてしまう
- ささいなトラブルに対してイライラしやすく、感情のコントロールが難しい
上記項目のうち3つ以上に該当する場合は、生活習慣の歪みからくる「基礎体力の著しい低下」が進行している可能性が高いため、早急な対策が求められます。