Q1:風邪で耳が詰まる症状は、病院に行かず放置していても自然に治りますか?
A1:軽度の耳管機能不全であれば、風邪の回復(鼻水の減少)とともに3〜7日ほどで自然に消失することが多いです。ただし、鼻すすり癖があったりアレルギー体質がある場合は滲出性中耳炎へ進行し、数週間から数ヶ月にわたり難聴が固定化してしまうリスクがあります。3日以上改善の兆しがない場合は、放置せず耳鼻科で鼓膜の状態を確認してもらうのが安全です。
Q2:耳が詰まって自分の声が頭の中で響くのですが、原因は何ですか?
A2:この現象は医学的に「自声強調(じせいきょうちょう)」と呼ばれ、耳管狭窄症や耳管開放症、あるいは中耳に滲出液が溜まっている際に典型的に現れるサインです。耳管の調圧機能が破綻して中耳の内圧が狂い、自分の発した声の骨伝導音が外へ抜けずに中耳腔内で共鳴してしまうために起こります。適切な消炎治療や鼻の治療を行うことで解消します。
Q3:市販の点鼻薬や風邪薬で耳の詰まりは根本的に治せますか?
A3:一時的な対症療法にとどまり、根本治療にならないケースがほとんどです。市販の血管収縮薬入り点鼻薬は一時的に鼻を通しますが、連用すると「薬剤性鼻炎」を引き起こしてかえって耳管周囲の粘膜を肥厚させます。また総合感冒薬は分泌物を乾燥させて耳管内の粘液を排出しにくくすることもあります。耳の違和感が前面に出ている場合は、耳鼻科で病態に合致した処方薬(粘液溶解薬や適切な抗炎症薬など)を受けることが最短の解決策です。
Q4:飛行機に乗ったときのように唾を飲み込んでも耳の詰まりが抜けません。どうすればいいですか?
A4:唾液嚥下で抜けないのは、耳管粘膜自体が炎症で強く腫れ上がり、物理的に管が塞がっている証拠です。この状態で無理に強く唾を飲み込み続けたり耳抜きを試みるのは、鼓膜に強い負担をかけるため危険です。蒸しタオル等で鼻や顔を温め、片方ずつ優しく鼻をかむ程度にとどめ、無理な自己圧迫は直ちにやめてください。