画面上で繰り広げられるドラマ以上にドラマチックだったのが、キャストたちが挑んだ極限の役作りだ。パク・ミニョンは闘病中のジウォンを真実味をもって演じるため、37キログラムまで体重を削ぎ落とす壮絶な減量を敢行。食事制限にとどまらず水分摂取まで調整する過酷なアプローチは、現場スタッフを息をのませた。
悪役に挑んだソン・ハユンもまた、役の精神状態に引きずられぬよう専門医のアドバイスを受けながら撮影に臨んでいたという。カメラが回っていない時間ですら緊迫した空気が漂う一方、リハーサルでは互いの芝居を尊重し合うプロ同士の絆があった。キャスト陣の妥協なき熱量こそが、各シーンに立ち上るリアリティの源泉だ。