メディアやネット上の昆虫クイズで定番となっている「ルリボシカミキリは死ぬと何色になるか?」という問いに対する決定的な答えは、「赤褐色(または黄褐色・くすんだ茶色)」です。
生前の姿からは想像もつかないほど地味なトーンへと変色するため、初見のクイズ挑戦者の多くが「黒」や「白」、あるいは「そのまま青が残る」と誤答してしまいます。実際にフィールドで採集した経験のない人ほど、図鑑に掲載された鮮やかな青色が生涯続くものと信じ込んでしまいがちです。
自然界において、これほど劇的に死後の色彩が失われてしまう甲虫は極めて珍しく、まさに生きている時間だけに限られた「命の輝き」と表現されるゆえんがここにあります。