大宮駅の豆の木とは?正式名称や誕生の歴史と失敗しない待ち合わせ術

大宮駅の豆の木とは?正式名称や誕生の歴史と失敗しない待ち合わせ術

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大宮駅の待ち合わせスポットとして誰もが口にする「豆の木」ですが、この名称はあくまで愛称に過ぎません。作品としての正式名称は「行きかう・緑のまち」といいます。ステンレスパイプを立体的に編み上げたような高さ約6メートルの有機的なフォルムは、童話『ジャックと豆の木』に登場する天まで伸びる巨木を想起させることから、いつしか自然発生的に「豆の木」と呼ばれるようになりました。

このモニュメントが誕生した歴史を紐解くと、1980年代前半の大宮駅を取り巻く急速な都市構造の変化に行き着きます。1982年、東北・上越新幹線の暫定始発駅として大宮駅が開業したことで、駅構内は急激に拡張され、迷子や待ち合わせのトラブルが頻発するようになりました。「巨大化する駅の中で、誰もが一目でわかる象徴的な目印が必要だ」という声が高まる中、立ち上がったのが社団法人大宮青年会議所(現・公益社団法人埼玉青年会議所)でした。

同会議所の創立10周年記念事業として企画され、1984年(昭和59年)11月に当時の国鉄へ寄贈・設置されたのがこのモニュメントです。新幹線開業に沸く大宮の発展と、未来へ向かって力強く伸びゆく街の生命力を表現した造形美は、単なる待ち合わせの目印にとどまらず、交通の要衝として飛躍する大宮のエネルギーそのものを象徴していました。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。