2003年5月に結婚し、およそ9年間にわたって続いた窪塚洋介氏とのんちゃんの婚姻生活。そのピリオドが打たれたのは2012年6月12日のことでした。当時、芸能界の離婚劇といえば泥沼の親権争いや不倫騒動が定番でしたが、2人の選択はそのどちらとも一線を画していました。
離婚に至る決定的な契機となったのは、2011年3月の東日本大震災です。当時、福島第一原発事故による放射能の影響や子どもの健康被害を極めて重く受け止めた窪塚洋介氏は、我が子の命を守るため、愛流さんとのんちゃんをいち早く西日本(大阪)へ移住・避難させました。父親として家族の安全を最優先にした英断でしたが、皮肉にもこの移住が夫婦の物理的・精神的な距離を生むことになります。
俳優業や音楽活動の拠点が東京や神奈川にある窪塚氏と、子どもの生活基盤を大阪に定めたのんちゃん。約1年以上にわたる遠距離別居生活が続く中で、二人の間には「夫婦としてのパートナーシップ」と「子どもに対する責任」を切り分ける冷静な対話が重ねられました。窪塚氏は当時の公式ブログにおいて、次のように明記しています。
「約9年間の結婚生活でしたが、嫁と話し合った結果、『子供のことを第一に考える』という鉄の掟に則り、紙の上の夫婦関係を解消することにしました」
慰謝料や財産分与を巡る法廷闘争などは一切なく、子どもの将来にとって最善の形を模索した末の「円満な卒業」。親権を父親が持った背景にも、芸能活動を通じて経済的基盤を盤石に保てる窪塚氏が教育環境を担保し、大阪ののんちゃんとも自由に行き来できる関係を維持するという現実的な合意がありました。