果物の中でも身近なバナナだが、厚生労働省が指定する「特定原材料に準ずるもの(28品目)」に含まれるアレルギー引き起こし物質の一つであることは見落とされがちだ。初めて与える際は、平日の午前中など小児科を受診できる時間帯を選び、一口だけ与えて様子を見よう。口のまわりの赤みや蕁麻疹、突然の不機嫌や嘔吐がないか、しっかり観察することが重要だ。
また、便通に与える影響も見逃せない。実はバナナの「熟度」によって、お腹への作用は真逆になる。緑色が残る未熟なバナナには不溶性食物繊維やレジスタントスターチ(難消化性デンプン)が多く、消化しきれずに便秘を引き起こすことがある。一方で、皮に黒いぽつぽつ(シュガースポット)が出た完熟バナナは水溶性食物繊維とオリゴ糖が豊富で、腸内環境を整えて便通を促す。便秘気味の赤ちゃんには熟したものを、お腹がゆるい時は量を控えめにするなど、熟度を見極める目が求められる。