実際の観客席からの見え方について、現地調査と来場者の証言からエリアごとの特徴を分析します。
【1階席(前方〜中央列:1〜15列付近)】
ステージからの距離が極めて近く、演者の表情や細かな指先の動き、息遣いまで肉眼で鮮明に捉えられます。前方1〜6列目付近は床面の傾斜がほぼフラットなため、前列の観客の座高によっては視界が遮られる場合があります。7列目以降からしっかりとした段差がついており、視界のクリアさと音圧のダイナミズムを両立できるベストポジションとなります。
【1階席(後方列:16〜28列付近)】
20列を超えるとステージとの距離感が明確に生じます。「肉眼で演者の表情を追うのは難しく、全体フォーメーションや照明演出を楽しむ席になる」という現場の声が多く聞かれます。表情をしっかり追いたい場合は、倍率8倍〜10倍程度の双眼鏡(オペラグラス)の持参が必須です。また、23列目以降は2階席のオーバーハング(張り出し)の下に入るため、視界の上部に天井の圧迫感をやや感じる設計となっています。
【2階席(1〜14列付近)】
「2階席=見えにくい」というイメージを持たれがちですが、長崎ブリックホールの2階席はすり鉢状のしっかりとした傾斜角が設けられており、前の人の頭で視界が遮られる心配はほぼありません。最前列(1列目)は安全用手すりが設置されており、小柄な方や着席指定公演では視界の下部に手すりが重なる場合があります。2階席中腹以降はステージを見下ろす形になりますが、音響のまとまりと抜け感は1階後方よりも良好で、全体の演出を一望できる優良席です。