世界各国のナショナル・デー(国家の日)と比較すると、日本の建国記念の日の持つ異質さとユニークさが浮かび上がる。
例えば、アメリカの「インデペンデンス・デイ(独立記念日)」はイギリスからの独立宣言を、中国の「国慶節」は中華人民共和国の成立を、ドイツの「統一の日」は東西ドイツの再統合を記念する。これらはすべて、流血の革命、戦争、あるいは明確な条約調印という政治的劇薬を経て誕生した「日付」に基づいている。
対照的に、日本の建国記念の日は、他国からの独立でもなければ、他国を征服した日でもない。島国という地理的条件の中で、曖昧さと神話性を保ちながら「いつの間にか存在していた国家の原点」を愛でる日だ。この静かで自省的な祝日のスタイルは、苛烈な歴史を歩んできた他国から見れば、きわめて独特な文化的平和主義の象徴のようにも映る。