1980年代後半、空前のバンドブームとアイドルシーンの狭間で異彩を放った男闘呼組。その中で太く重いベースを鳴らし、荒削りながら感情を撒き散らすボーカルを聴かせていたのが高橋だった。活動休止、そしてグループ離脱というドラマチックな転換期を経て、彼は決して音楽を手放さなかった。カントリーミュージックやルーツロックへの深い傾倒は、彼の音楽的バックボーンをより豊かで味わい深いものへと育んでいった。
結成から長い年月を経て実現した奇跡の再結成、そして新たなバンドプロジェクトへの昇華。かつての熱狂を単なるノスタルジーで終わらせず、現在のリアルな熱量として観客に叩きつけるその姿は、長年彼を追い続けてきたファンだけでなく、若い世代のロックファンをも唸らせた。歪んだギターの爆音の中でベースを低く構える立ち姿には、いささかのブレもない。