体外受精の成功率は年齢でどう変わる?30代40代の妊娠率と最新データ

体外受精の成功率は年齢でどう変わる?30代40代の妊娠率と最新データ

体外受精の成功率は年齢でどう変わる?30代40代の妊娠率と最新データに関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

治療成績を語る上で欠かせないのが、培養日数と授精方法の選択です。受精卵を採卵から2〜3日培養して移植する「初期胚移植」に対し、5〜6日間培養して着床寸前の状態まで育てた「胚盤胞」を移植する場合、体外受精における胚盤胞の妊娠率は大きく向上します。良好な胚盤胞を移植できた場合、30代であれば1回の移植あたりの妊娠率が45〜50%近くに達することもあります。

胚盤胞の質を評価する指標として用いられるのが「ガードナー分類」と呼ばれるグレードです。数字(発育スピード:1〜6)と、胎児になる細胞(内細胞塊:A〜C)、胎盤になる細胞(栄養外胚葉:A〜C)の組み合わせで示されます。臨床現場では、グレードが「AA」「AB」「BA」といった良好胚ほど高い着床率を示す一方、「CC」などの低グレード胚であっても一定の妊娠・出産例が存在するため、グレードだけで受精卵の価値を短絡的に判断することは避けるべきです。

また、体外受精と顕微授精の確率の違いについて、「顕微授精(ICSI)のほうが進んだ医療だから妊娠率が高い」と誤解される場面が散見されます。顕微授精はあくまで「受精障害」を回避するための受精技術であり、受精が成立した後の胚の発育率や着床率そのものは、通常の体外受精(c-IVF)と大差ありません。精子の状態や過去の受精率に応じて、担当医と最適な選択肢を擦り合わせることが肝要です。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。