かつおのたたきの旬は春と秋!初鰹と戻り鰹の決定的な違いと真実の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドが満載です。
食通の間で長年議論が絶えないのが、「初鰹と戻り鰹はどっちがうまいのか」という究極の問いです。結論から言えば、これは優劣ではなく「求める味覚のベクトル」の違いに他なりません。科学的な成分データと食味特性を比較することで、その違いは一目瞭然となります。
比較項目初鰹(上り鰹)戻り鰹(下り鰹)編集部の味覚評価・基準水揚げ時期(月別)3月〜5月頃(春〜初夏)9月〜11月頃(秋)年2回のピークに合わせて産地が移動脂質含有率約0.5%〜2.0%(超低脂肪)約10.0%〜15.0%以上秋の戻り鰹は春の約10倍の脂の乗り身質と断面の色透き通るような深紅(ルビー色)白みがかった桜色〜ピンク色初鰹は筋肉質で弾力があり、戻りは柔らかい味わいの特徴爽快な酸味、芳醇な鉄分、キレのある後味濃厚な甘み、まろやかなコク、「トロ鰹」の舌触り初鰹は赤身本来の旨味、戻り鰹は脂の芳醇さ最適な食べ方・味付け柑橘ポン酢タレ、薬味たっぷり塩たたき、厚切りニンニク、わさび醤油脂の強さに合わせて調味料を変えるのが鉄則
カツオの脂の乗り比較を行うと、春の初鰹は筋肉質で引き締まり、脂質が極めて少ないため、赤身魚特有の澄んだ酸味と力強い血合いの旨味がストレートに伝わります。酒の肴として軽やかに何枚でも食べ進められるのが初鰹の醍醐味です。
それに対して秋の戻り鰹は、マグロの中トロに匹敵する脂の甘みと滑らかな舌触りを備えています。高知県の仲買人や料理人が「本物の脂の乗った戻り鰹は、醤油を弾くほど」と表現するように、濃厚なコクを味わいたいなら秋の戻り鰹に軍配が上がります。