朝顔の花が咲かない原因とは?葉ばかり茂る理由と劇的開花の裏技

朝顔の花が咲かない原因とは?葉ばかり茂る理由と劇的開花の裏技

朝顔の花が咲かない原因とは?葉ばかり茂る理由と劇的開花の裏技とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

朝顔を育てている愛好家や保護者を最も困惑させるのが、ツルが勢いよく伸びて大きな緑の葉が生い茂っているにもかかわらず、蕾が全く姿を現さない現象です。園芸の世界ではこれを「つるボケ(蔓惚け)」と呼びます。

つるボケの最大の引き金は、肥料における「窒素(N)過多」にあります。植物の三大栄養素である窒素・リン酸・カリウムのうち、窒素は「葉肥(はごえ)」と呼ばれ、茎や葉の細胞分裂を促して体を大きく育てる役割を担います。一方で、花や実をつける生殖成長を促すのは「リン酸(P)」、根を丈夫にするのは「カリウム(K)」です。

「花が咲かないのは栄養が足りないからだ」と勘違いし、市販の観葉植物用液肥や油かすなど、窒素成分の割合が高い肥料を頻繁に追肥してしまうケースが後を絶ちません。植物は窒素が過剰にある環境下では、「まだ体を大きくする段階であり、子孫を残す(花を咲かせて種を作る)必要はない」と判断し、栄養成長ばかりを優先してしまいます。これが、朝顔の葉ばかり茂る理由の正体です。

蕾がつかない状態から脱却するためには、直ちに窒素分の高い肥料の散布を中止し、リン酸とカリウムの比率が高い開花促進用の液肥(例えばN-P-K比率が「6-10-5」や「0-6-4」などのもの)へ切り替える、あるいは一度土の表面を軽く水で洗い流すようにして過剰な肥料分を抜く処置が極めて効果的です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。