前原瑞樹の知名度を一気に全国区へと押し上げた最大の転機は、2023年度前期のNHK連続テレビ小説『らんまん』への出演です。神木隆之介が演じた主人公・槙野万太郎が通う東京大学植物学教室の同級生、藤丸次郎(ふじまる じろう)役を務めました。
藤丸は、過酷な研究競争や人間関係に心を痛め、一度は研究室を離れながらも、万太郎との友情や「菌類(発酵)」への興味を通じて自らの道を見出していく繊細な青年でした。前原は、この心優しい藤丸の葛藤や柔らかな笑顔を実に人間味豊かに体現し、視聴者から「藤丸くんに癒やされる」「朝から泣かされた」と絶大な共感を呼びました。
劇中で見せた細やかな視線の揺らぎや息遣いは、単なる記号的なキャラクター演技とは一線を画しており、朝ドラファンのみならずドラマ評論家の間でも極めて高い評価を獲得しました。