公立中学校の放課後が変わった。スポーツ庁が旗振りを進める「部活動地域移行プロジェクト」が本格的な転換期を迎え、教員の働き方改革と少子化の波が一気に押し寄せている。平日練習の短縮や休日の部活動廃止が全国で相次ぎ、「もっとボールを触りたい」「ハイレベルな指導を受けたい」と願う生徒たちの受け皿として、クラブチームの存在感が急上昇した。
受け皿の拡充は歓迎すべき変化に思える。だが、地域格差という新たな壁が立ち塞がる。指導者の質、体育館の確保、移動手段。都市部には元日本代表やプロ経験者が立ち上げた組織が集まる一方、地方では週末の活動場所すらままならない。公教育が担保していた「誰もが安価に楽しめるスポーツ」の基盤が揺らぎ、親の熱量と経済力が競技格差に直結するシビアな構図が浮かび上がる。