視界にギザギザの光?閃輝暗点の原因と「頭痛なし」に潜む危険なサイン

視界にギザギザの光?閃輝暗点の原因と「頭痛なし」に潜む危険なサイン

視界にギザギザの光?閃輝暗点の原因と「頭痛なし」に潜む危険なサインの疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。

閃輝暗点は女性ホルモン(エストロゲン)の血中濃度の変動と密接にリンクしており、20代〜40代の女性に頻発する傾向があります。排卵期や月経直前にエストロゲンが急激に減少すると、脳内のセロトニン分泌バランスが崩れ、脳血管が攣縮(けんしゅく)を起こしやすくなるためです。

ここで絶対に知っておくべき重大な医学的ルールが、「前兆(閃輝暗点)を伴う片頭痛を持つ女性に対する低用量ピルの投与禁忌」です。日本産科婦人科学会のガイドライン等でも明確に規定されています。

低用量ピルに含まれるエストロゲンには血液を固まりやすくする(血栓塞栓症を促す)作用があります。閃輝暗点を持つ方が低用量ピルを服用した場合、脳血管の収縮と血液凝固のダブルパンチが加わり、脳卒中(脳梗塞)の発症リスクが非服用者と比べて劇的に跳ね上がることが数々の国際的疫学研究で実証されています。

肌荒れ改善や生理痛緩和、避妊目的でピルの処方を希望する際、あるいは既に服用中であっても、一度でも「視野にギザギザの閃光が見えた」経験がある場合は、直ちに処方医へ申告し、黄体ホルモン単剤(プロゲスチン)など禁忌に該当しない代替療法へ切り替える必要があります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。