現在でも検索エンジンやSNSで「チェリーゴルフときわ台 予約」と検索するゴルファーが後を絶ちません。なぜ営業終了から年月が経過した今も、このような検索行動が起きるのでしょうか。
その背景には、大手ゴルフ場予約ポータルサイトやまとめサイトの古いインデックスがネット上に残留しているという実態があります。一部の口コミサイトやコース紹介データベースには、過去の住所・電話番号・ホールデータがそのまま残されており、ステータスが「休業」や「掲載保留」と曖昧に表記されているケースが散見されます。これが「まだ営業しているのではないか」という誤認を生む温床となっています。
また、会員権相場に関しても誤解が広がっています。営業終了に伴い、チェリーゴルフときわ台コースのゴルフ会員権は市場での取引(名義書換)が完全に停止しており、相場価格は存在しません(評価額ゼロ)。当時のメンバーに対しては、チェリーゴルフグループ内の他系列コース(チェリー猪名川コースなど)へのプレー権移行措置や、預託金の清算・法的整理手続きに応じた個別対応が取られました。
中古会員権売買業者などのウェブサイトに過去の相場(数十万円程度で推移していた記録)が残存していることがありますが、2026年現在、新規に権利を取得したり売買を行ったりすることは一切不可能である点に注意が必要です。
【プロの結論】ゴルフ場閉鎖ラッシュが突きつける教訓と代替コースの選び方
チェリーゴルフときわ台コースの閉鎖劇は、単なる一ゴルフ場の撤退劇にとどまらず、日本のバブル期造成コースが直面する「世代交代と国土利用の構造的限界」を浮き彫りにしています。
山間部に無理に造成されたゴルフ場は、土砂崩壊防止や排水インフラの維持管理に膨大な資本投下を求められます。少子高齢化で国内ゴルフ人口がピーク時の半分以下に縮小するなか、メンテナンス費用を支えきれなくなった施設が、国の後押しを受ける再生可能エネルギー事業者に用地を明け渡す流れは、経済合理性の観点からは必然の帰結といえます。
しかし、そこで生じる環境破壊リスクや地域コミュニティとの断絶は、企業側の論理だけでは解決できません。私たちゴルファーにとっても、「近くて安いから」という理由だけでコースを選び、持続可能な維持管理費用を負担しないデフレ型プレースタイルを続ければ、愛着のあるホームコースが明日にも姿を消しかねないという厳しい現実を示しています。
かつてときわ台コースを愛したゴルファーが、今後代わりとなるコースを選ぶ際は、以下の基準で判断することをおすすめします。
- 向いている代替選択肢:同じ猪名川・能勢・三田エリアで、母体企業が強固であり法面補強やグリーン改修などの設備投資を継続的に行っている丘陵コース(山の急斜面ではなく台地状に展開するコース)。
- 慎重に見極めるべきコース:立地が急峻な山岳地帯にあり、格安プランを連発しているにもかかわらずカート路やクラブハウスの老朽化が放置されている施設。これらは将来的な事業縮小や再エネ転用のリスクを内包しています。