低タンパク食の真実と実践法|腎臓を守る食事制限の盲点とは

低タンパク食の真実と実践法|腎臓を守る食事制限の盲点とは

低タンパク食の真実と実践法|腎臓を守る食事制限の盲点とはの概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

日本腎臓学会が策定する低タンパク食事療法ガイドラインでは、病期(ステージ)や個人の病態に応じた段階的な摂取目標が定められています。画一的に一律の制限を課すのではなく、残存腎機能を示す推算糸球体濾過量(eGFR)と尿タンパク値に応じた精密な設定が求められます。

病期・ステージ分類推奨タンパク質摂取量(目標体重1kg/日)塩分・エネルギー基準編集部の着眼点・臨床的意義CKD ステージ G1〜G2(腎機能正常〜軽度低下)0.8〜1.0 g/kg体重食塩 3〜6 g/日未満
25〜35 kcal/kg過剰摂取の是正が中心。極端な制限よりも生活習慣全般の改善を優先する段階。CKD ステージ G3a〜G3b(中等度低下)0.6〜0.8 g/kg体重食塩 3〜6 g/日未満
25〜35 kcal/kg本格的な食事管理が必要。主食の置き換えや正確な栄養計算の導入期。CKD ステージ G4〜G5(高度低下〜末期腎不全)0.6 g/kg体重(厳格管理)食塩 3〜6 g/日未満
25〜35 kcal/kg(カリウム制限併用)尿毒症予防と透析導入遅延が至上命題。特殊治療用食品の併用が強く推奨される。

ここで見落としてはならないのが、腎不全の減塩と低タンパクは常にセットで管理されなければならない点です。塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こし、糸球体に物理的な負担を与えてタンパク制限の効果を著しく減殺させてしまいます。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。