苦しくない死に方は本当にある?終末期医療の現場と平穏死の最新真実

苦しくない死に方は本当にある?終末期医療の現場と平穏死の最新真実

苦しくない死に方は本当にある?終末期医療の現場と平穏死の最新真実に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

Q1:がんの末期は想像を絶する激痛だと聞きますが、本当に薬で抑え込めるのですか?
A1:最新の緩和医療において、適切な強さの医療用麻薬(モルヒネ、フェンタニル、オキシコドン等)と神経障害性疼痛治療薬を組み合わせることで、身体的痛みの約90〜95%は完全にコントロール可能です。万が一、痛みが取りきれない難治性の苦痛が残る場合でも、前述の「鎮静(薬で眠らせる処置)」を行うことで、本人が苦痛を感じない状態を維持できます。

Q2:老衰で亡くなる人は、どのような経過をたどるのですか?
A2:老衰の経過は非常に穏やかです。数ヶ月から数週間かけて徐々に食事量が減り、1日の大半を眠って過ごすようになります。亡くなる数日前からは水分もほとんど受け付けなくなりますが、脱水によって意識が深く眠った状態になり、最期は息を引き取る数秒前まで苦痛の表情を浮かべることなく、すーっと呼吸が止まるように静かに息を引き取ります。

Q3:自宅で苦痛なく家族を看取るために、最低限準備しておくべきことは何ですか?
A3:第一に、24時間対応可能な在宅療養支援診療所(在宅医)および訪問看護ステーションとの契約を結んでおくことです。主治医とあらかじめ「急変しても救急車は呼ばず、まず訪問診療医に電話する」という看取りのルールを徹底し、胃ろうや心肺蘇生を行わない意思表示(DNAR)を取り交わしておくことが決定打となります。

Q4:意識がなくなってからの患者には、周りの声は聞こえているのでしょうか?
A4:聴覚は、五感の中で最も最後まで残る感覚であることが多くの神経学的研究で示唆されています。意識が混濁し、呼びかけに応答できなくなった状態であっても、周囲で語りかける家族の声や手のぬくもりは伝わっています。苦痛を和らげる最良の非薬物療法は、最期の瞬間に至るまで家族が耳元で感謝や安心の言葉を優しくかけ続けることです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。